診療検査技術部

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臨床検査科について

当科は、生化学検査及び血液検査等の「検体検査部門」と心電図検査及び超音波検査等の「生理検査部門」を配置しております。より早く、より正確にデータを提供していくよう心がけております。「鉄の硯をすり減らし穴をあけるほど努力をする」という意味の「磨穿鉄硯」という言葉があります。検査科ではこの言葉を座右の銘とし日々個人のスキルアップを目指しております。また当科では何より医療人としての人格形成を育む事が重要と考えております。

診療検査技術部 臨床検査科技師長
丸山雅之

検査概要

超音波検査(最新機器導入)

人の耳には聞こえない超音波を利用して、肝臓や腎臓・心臓・その他の「身体の中の臓器や血管」を視覚的に観察する検査です。
当院では、新たに開発されたHigh Density Beamformingを採用した、最新の高速演算プロセッサで大容量のデータを高速で処理することで、高精度でフレキシブルな超音波ビームの形成が可能となった機器を導入し、数々の新しい臨床的検査が可能となりました。

動脈硬化検査

手足の血圧、心電図、心音を同時に測定し、PWV(血管壁の硬さ)、ABI(両足の血管の狭窄、閉塞の程度を表す指標)などを数値化し、血管年齢、CAVI(動脈硬化の指標)を調べる検査です。
患者様の負担も少なく、動脈硬化のスクリーニング的診断に有用な検査となっています。

生化学検査

血液は人のあらゆる組織を循環して細胞に栄養分を運ぶと同時に、老廃物を受け取っているため、常に全身の健康状態を反映しています。血液は分離すると液状成分である血清と有形成分に分かれます。
生化学検査は主にこの血清などを自動分析装置を用いて化学的に分析し、健康状態、病気の診断や治療効果の判定に役立つ検査です。

血液算定検査

血液の中には赤血球、白血球、血小板などがあり、生体の維持にそれぞれ重要な機能を営んでいます。これらの有形成分の量的変化や機能を調べ、感染の有無、貧血、出血傾向などの病態把握に有用な検査です。

HbA1c検査

HbA1cは糖化ヘモグロビンとも呼ばれ、血液中で赤血球に含まれている「ヘモグロビン」というタンパク質とブドウ糖が結合した物質です。このHbA1cを測定することで、過去1,2カ月前の血糖の状態がわかります。長期間の血糖コントロール状態がわかることで、糖尿病治療の貴重な情報源になります。

血液ガス分析

血液中に含まれる酸素や二酸化炭素の量、あるいはpHを測定することで、呼吸・循環機能、末梢でのガス交換、細胞代謝、酸塩基平衡を調べる検査です。

尿検査

尿は腎臓により生産される液体状の排泄物で血液中の水分や不要物、老廃物からなります。その尿を顕微鏡や物理的・化学的方法で尿の色・清濁・比重,タンパク・糖・ウロビリノーゲン,潜血・沈渣物などを調べ、泌尿器および全身的な疾患の診断に役立てる検査です。

脳波検査

人間の脳は、考えている時だけではなく眠っている時にも活動しています。その活動にともなって、非常に微弱な電流を流し続けており、その脳細胞の電気的変化を頭皮上に付けた電極で、記録して脳神経の働きを調べる検査です。

肺機能検査

肺は酸素と二酸化炭素(炭酸ガス)の交換を行うもっとも重要な臓器です。安静および努力呼吸時の呼吸カーブを記録し、肺の呼吸レベルと肺内空気の容積を関係づけた各肺気量分画(肺活量、予備吸気量、1回換気量、予備呼気量、残気量など)や努力肺活量、呼出開始後1秒間に呼出される1秒量などを測定する検査で、肺の病気の診断、重症度、肺年齢などを調べるのに役立ち、治療効果の測定にも使われます。